診療データの「見える化」を推進
精神科病院では、過去の診察録や薬の継続服用、状態観察などの長期にわたる情報を踏まえた上で診療を行う必要があります。
Raporteは、診療データの「見える化」で診療経過が一目瞭然で把握できます。例えば、指示状況パネルは、定期処方、臨時処方や注射などの発行したオーダーを時間軸上に横棒チャートで表示するので、オーダーとその実施状況が一目で把握できます。指示状況パネルからオーダー発行も可能です。
処方履歴画面は、定期処方、臨時処方・バイタル(体重、体温、血圧等)、任意の血液検査結果値をグラフ形式で表示するので、臨床経過が一目で把握できます。
また、食事や排せつ、着脱衣、洗面・入浴などADL(日常生活動作)に関する過去の状況や最新状態を確認することができます。
全文検索機能
カルテ記事、オーダー記事を対象に、検索語や病名による全文検索機能を提供しています。
Excelや桐と組み合わせて簡易データウェアハウス機能として利用することができます。
コミュニケーション機能
表示期間や重要度を指定できる院内掲示板、院内メール、スケジュール表、設備予約等、グループウェア機能を標準でご提供します。
オーダーの一括発行機能
心理検査や心理療法、生活指示、行動制限、不穏時・不眠時処方、継続指示など精神科に特化したオーダー発行機能を搭載し、他には無い一括発行機能は業務効率を大幅にアップします。
定期処方オーダー:複数の患者様に最新の定期処方を一括でDO発行します。
臨時処方オーダー:指定日に臨時処方が切れる患者様を自動的に絞り込んで、臨時処方オーダーを一括発行します。
その他のオーダー:同一内容のオーダー(例:レントゲン検査等)を複数の患者様に一括発行します。
継続指示オーダー
慢性期の患者様をケアする場合、必須となる機能です。
患者様に継続的な処置を行う場合、実施するタイミングは患者様の状態や看護師の判断に依存します。その都度医師からオーダーを出すのは非効率なので、期間を指定して看護師が代行でオーダー実施することが可能です。類似なもので、不眠時・不穏時処方にも対応しています。
代行オーダー発行機能
代行オーダー発行機能により、医師は医療クラークにオーダー発行操作を依頼できます。また、厚生労働省の医療情報システムのガイドラインに従った代行オーダー発行後の認証機能を提供します。医師の指示入力の手間を減らすことが可能です。
リハ前診察支援機能
当日リハビリテーションを実施する予定の患者様を一覧で表示し、診察後に画面上にある「リハビリ可否」ボタンを押すとその内容がカルテ記事として登録されます。1人ひとりカルテを開いて診察してリハビリ可否を判断し、次の患者様のカルテを開くという作業が不要となり、医師の作業負荷を減らすことができます。
代替医薬品機能
処方・注射オーダー発行時、特定の医薬品をオーダーした際にあらかじめマスター登録した別の医薬品を勧める代替医薬品機能を提供します。
DOオーダー時には自動的に置換するかを設定できます。積極的に後発医薬品への置き換えを勧める場合の医師へのガイドとなります。
定型文書作成支援機能
精神科の場合、他科と比べてより多くの文書を作成する必要があります。Raporteは診療情報提供書、診断書、医療保護入院者の入院届、措置入院患者の定期病状報告書、自立支援医療診断書、リハビリテーション実施計画書等の院内外の文書作成を支援します。
病名履歴、カルテ記事、オーダー記事やサマリー等から内容を複写する入力支援機能を提供していますので入力の手間が省けます。
テンプレートとなる文書ファイルを利用者が作成し、定型文書として登録することもできます。また、作成した文書は、すべて履歴管理されていますので、過去の文書をコピーして新しい文書を簡単に作成する事ができます。
分類 | 定型文書名 |
入退院診療計画書関連 | 入院診療計画書 |
退院療養計画書 | |
紹介状・診断書関連 | 診療情報提供書 |
礼状(FAX送信票) | |
紹介状 | |
紹介状の返書 | |
返書(FAX送信票) | |
診断書 | |
自立支援医療(精神通院医療)診断書 | |
重度かつ継続に関する意見書 | |
主治医意見書 | |
医師意見書(障害程度区分認定用) | |
病歴・就労状況等申立書 | |
病歴状況等申立書(国民年金用) | |
医療保護・措置入院関連 | 医療保護入院者の入院届 |
医療保護入院者の定期病状報告書 | |
医療保護入院の退院届 | |
措置入院者の定期病状報告書 | |
措置入院者の症状消失(退)届 | |
措置入院者等の死亡届 | |
その他 | リハビリテーション実施計画書 |
証明書 | |
応急入院届出書 | |
退院前訪問指導報告書 | |
退院証明書 | |
退院支援計画書 | |
(都道府県指定の各種)感染症発生届 | |
強度構想障害の判定基準値個人票 | |
超重症児・準超重症児の判定基準個人票 | |
重症心身障害児施設入所児(者)の個人チェックリスト |
処方チェック機能
処方や注射など医薬品を使用したオーダーを発行すると、自動的に処方チェックを行います。処方チェックでは、 入力ミス等による禁忌医薬品や用量などを違反がないか確認し、医療事故を未然に防ぎます。薬効重複、成分重複、 用量、長期制限、相互作用、患者年齢、薬物アレルギー、食物アレルギー、禁忌病名、配合などのチェックを行います。医療リスクを回避できます。
適応病名チェック機能
処方、注射オーダーの登録時に医薬品に設定されている適応病名が、患者様の病名(病名履歴で現時点で有効なもの)と適合しているかをチェックします。 適応病名が登録されていない場合、適応病名登録画面が表示され、現在、患者様に登録されている病名を画面で確認しながら、適応病名や任意に検索した病名をオーダーと同時に登録できます。
ショートステイ業務支援機能
通常の病床管理機能に加えて、ショートステイ(短期入所)業務を支援します。2、3ヶ月先のショートステイ予約、入所・退所オーダーの自動発行などが可能です。 看護師以外が管理する場合であっても入所・退所時の業務を円滑に実施できます。
生活支援員の業務支援機能
患者様や家族の同意を基に、障害児が受ける福祉や医療、教育などサービス全体を1つの計画としてまとめる「個別支援計画」業務を支援します。
利用者の情報収集(アセスメント)、利用者や保護者からのニーズに合わせた支援計画の立案、支援計画の実施、支援計画の評価まで、業務サイクル全体を管理できます。
ニーズや課題の洗い出し、問題把握・分析、前年の支援計画の結果を踏まえた改善などが可能で、利用者によりよい生活環境を提供することにも役立てられます。
「生活支援記録」機能により、「最近、夜眠れるようになった」「最近、笑顔が見られるようになった」などの状況を看護師と生活支援員との双方で情報共有することができます。
生活支援記録のデータから、症状やアクシデントのキーワードを統計集計し、その結果を活用して施設全体の提供サービスを改善できます。