1. |
「ファイル種別コードに異常があります」のエラーメッセージが出ます。 「データファイルが壊れています」のエラーメッセージが出ます。 「項目属性がありません」のエラーメッセージが出ます。 「レコードチェインに異常があります」のエラーメッセージが出ます。 |
これらは、表ファイル(~.tbl)が正常な状態ではないときに表示されるエラーメッセージです。
表ファイルを開くとき、あるいは(開くときには問題がなくても)操作中に表示されます。
メッセージの違いは、損傷している箇所の違いによるものですが、いずれも表ファイルが正常な状態ではないことを意味しています。
正常な状態に戻す方法として、次の2つがあります。
1.修復ツールを使用する
2.バックアップファイルを使用する
1.修復ツールを使用する
なお、エラーが出たファイルと同じ定義内容を持つ別ファイル(例えばバックアップのため保管しておいたtblファイル)がある場合、
そのファイルを[参照表]に指定すると、表の定義情報が損傷しているケースでは正常に修復できる可能性が高くなります。
※この修復ツールは、表の損傷状態を完全にチェックまたは修復できるものではありません。
損傷状態によっては、その部分を切り捨てることにより修復を行ったり、あるいはまったく修復できない場合もあります。
表ファイル以外のファイルを修復することはできません。
2.バックアップファイルを使用する
桐が自動作成したバックアップファイル(拡張子「bak」)は、拡張子を「tbl」に変更することにより表ファイルとして利用することができます。
なお、bakファイルの内容は、tblファイルよりひとつ前に保存された状態であり、tblファイルと全く同じではありません。
ファイル名の変更は、桐ファイルパレットまたはWindowsのエクスプローラで行ってください。
桐ファイルパレットによる操作手順
お客様がバックアップファイルを作成しないように設定された場合、または共有ファイルとして利用されていた場合は、bakファイルは作成されません。
※注意
拡張子「bak」を「tbl」に変更する場合、通常は同じ名前の「tbl」ファイルがすでに存在するのでエラーになります。
例えば、「住所録.bak」の名前を変更する場合、すでに「住所録.tbl」は存在しているはずですから、
「住所録.bak」を「住所録.tbl」に変更しようとしても、「指定されたファイル名は既に存在します」のエラーメッセージが表示され、ファイル名を変えることはできません。
あらかじめ「住所録.tbl」を他のフォルダに移動しておくか、ファイル名を「住所録1.tbl」など、別の名前に変更しておきます。
2. |
ファイルを使用していないのに「使用中」の表示が出て、表ファイルを開くことができません。 |
「他の桐が稼働していない」「他の桐が稼働していても別の表を開いている」など、その表ファイルを使用していない状態でエラーが発生している場合は、
過去にその表ファイルを開いているときに桐が異常終了し、桐の作業ファイルが残っているために起きている現象と思われます。
桐の作業ファイルを削除してください。
作業ファイル名
kiri9.fsc
kiri9.sem
kiri9.txn
kiri9.usr
拡張子 .tb_ のファイル
作業ファイルのある場所
桐を終了させてから、エクスプローラなどで次の3箇所を確認し、上記の作業ファイルを削除してください。
3. |
「このファイルは読み取り専用です」のエラーメッセージが出て、データが更新できません。 |
CD-Rなどに保存した表ファイルをハードディスクに戻して、そのままご利用になろうとしているのではないかと思われます。
通常、CD-Rに保存した段階で「読み取り専用」属性が自動的に付加されます。
一度設定された属性は、ハードディスクにコピーしても自動的に削除されることはありません。そのため、読み取り専用のままハードディスクに存在することになります。
次の手順で、読み取り専用属性を解除してください。
手順
4. |
表を上書き保存または保存終了するときに「予期せぬI/Oエラーが発生しました」のエラーメッセージが出ます。 |
表を更新して上書き保存や保存終了するとき、表にバックアップをとる指定があると、バックアップファイル(拡張子がbakのファイル)も更新します。
このbakファイルが更新できない状態になっているときに、このエラーが発生します。
※CD-Rなどからハードディスクにtblファイルを戻すときにbakファイルも一緒にコピーすると、このエラーになります。
bakファイルの属性を確かめ、「読み取り専用」になっている場合はチェックをはずしてください。
手順
エクスプローラのファイル名に拡張子が表示されていない場合は、拡張子を表示するように設定します。
エクスプローラの[ツール]メニュー(Windows98の場合は[表示]メニュー)から[フォルダオプション]→[表示]タブ→[登録されているファイルの拡張子は表示しない]のチェックをはずします。
5. |
表編集中に「ロールバック領域があふれました」のエラーメッセージが出ます。 |
共有ファイルのデータを更新した場合、元の状態に戻せるようにするために、更新前のデータを表ファイルのある領域に保管しています。これを「ロールバック領域」といいます。
この領域が更新前のデータでいっぱいになったために表をそれ以上更新できない状態になると、このエラーが発生します。
次の操作で対処してください。
6. |
「ネットワークエラーが発生しました」のエラーメッセージが表示された後、「致命的エラーのため処理を継続できません」と表示されました。 |
ネットワークに何らかの障害が発生したと思われます。
このエラーが発生したら、すみやかに桐をすべて終了し、ネットワーク障害の回復を待ってください。
なお、ネットワークサーバによっては、放置状態が一定時間を過ぎると接続を切る場合があります。この場合もエラーとなりますので、併せて確認してください。
※ネットワーク上で運用する場合、サーバの表ファイルを更新中は、開いたまま長時間放置せずに、頻繁に上書き保存することをお勧めします。
7. |
入力時に「レコード長が制限を超えています」と表示されます。 |
桐の仕様上、1レコードに入る文字数は4,000文字です。
※全角も半角も1文字と数えます。
8. |
表を開くときに「ファイルにアクセスできません」のエラーメッセージが出ます。 |
表を編集するためには、表ファイルに対して「読み書き」できる権限が必要となります。
通常、このエラーは「読み書きに関して、何らかの制限があるユーザアカウント」で桐を使用した場合に表示されます。
「ユーザの権限」を確認してください。
※表ファイルが入っているフォルダや作業用フォルダなどについても、読み書き両用の権限が必要です。
9. |
表を編集または再定義で開こうとしたときに「ファイルの使用権限がありません」のメッセージが表示されます。 |
現在の利用者コード(パスワード)と、表に設定した利用者コードが一致していない場合に発生するエラーです。
利用者コードを変更して、表を操作することができるようにします。
手順
10. |
表ファイルを開こうとしたら「ファイルは見つかりません」というエラーメッセージが出ます。 |
開こうとした表ファイルに「表引き」の設定があり、その「表引き対象表」が存在しない場合にエラーとなります。
【例】
このエラーは、「売り上げ.TBL」を開こうとしたときに、「コード一覧.TBL」が存在しなかったことで発生しています。
次の内容を確認してください。
1. |
「エラーが発生したためkiri9.exeを終了します。プログラムをもう一度開始する必要があります」のエラーメッセージが出ます。 |
桐の環境設定ファイルが壊れている可能性があります。 次の操作をお試しください。
※「kiri9.env」を削除すると「環境設定内容」が初期状態に戻りますので、桐を起動して再度設定し直してください。
2. |
「DBエンジンの初期化に失敗しました」といったエラーが表示されて、桐を起動できません。 |
次の方法で状況が改善する場合がありますので、お試しください。
3. |
「kiri9が原因で********.DRVファイルにエラーが発生しました」のエラーメッセージが出ます。 |
桐のシステムには、拡張子「drv」のファイルは存在しません。
拡張子「drv」ファイルは、一般的には周辺機器などを使用するために組み込むファイルの拡張子として用いられます。Windowsの何らかのシステム(ハードウェア)がエラーとなっているものと推測します。
経験的には、「ビデオドライバ(画面表示用のプログラム)」または「プリンタドライバ」でエラーが発生してる可能性があります。
お使いのPCメーカーのWebサイト、またはプリンタメーカーのWebサイトなどから、最新版のドライバをダウンロードして、状況が改善されるかどうかをお試しください。
なお、Windowsの検索機能を利用することで、ファイルを作成したメーカーが分かります。
検索の手順
4. |
桐を起動するときに「共有管理情報ファイルのために設定されていたフォルダが存在しません」といったエラーが出ます。また、ネットワークドライブにあるファイルを開くこともできません。 |
回答は「表の共有(11)」をご覧ください。
1. |
「ゼロ除算が発生しました」が表示されます。 |
項目計算式のなかで割り算を行った場合、以下のレコードがあると、このエラーメッセージが表示されます。
分母となる項目に「0や未定義」が含まれないようにしてください。
※注:削除レコードも対象になります。
なお、関数の #条件選択 を利用することで、このエラーを回避することもできます。
【例】
項目[A]/項目[B]
この計算式の場合、項目[B]が「0や未定義」のときにエラーとなります。
次のように計算式を設定すると、項目[B]が「0や未定義」の場合は計算を行わないため、エラーにはなりません。
#条件選択([B]=0,#未定義,[B]=#未定義,#未定義,1,[A]/[B])
2. |
「ユーザ定義サイズが見つかりません.A4用紙にします」のメッセージが表示されます。 |
お使いのプリンタドライバで「ユーザ定義サイズが指定できない」場合に表示されます。
あらかじめWindows側でご希望の用紙サイズを定義します。
つぎの手順で操作してください。
1. Windowsで用紙を定義します。
2. プリンタドライバが登録した用紙名を認識しているかどうかを確認します。
3.レポートの定義画面で[ファイル]メニューから[ファイル属性]を選び、[用紙サイズ]で定義した用紙名を選択します。
※Windows 7/Vista/XP/2000用プリンタドライバの大部分は、ユーザ定義サイズが指定できないようです。
※登録した用紙名が表示されない場合は、そのプリンタでは扱えない用紙サイズの可能性があります。プリンタドライバメーカー等にご確認ください。
3. |
表編集ではマウスのホイールスクロールができるのに、フォームではスクロールしません。 |
フォーム機能は、マウスのホイールスクロールには対応しておりません。
4. |
桐ファイルパレットでフォルダを切り替えようとすると「パスが存在しません パスを確認してください」というエラーが出ます。 |
桐ファイルパレットの履歴から、すでに削除したフォルダを指定するとエラーになります。
この場合は、[フォルダ参照]ボタンをクリックして新しいフォルダを指定します。
5. |
[ファイル]メニューにある「ファイル履歴」でファイル名を選ぶと、「ファイル xxxxxxxx.TBLは見つかりません」というエラーが出ます。 |
すでに削除や移動したファイルを、「ファイル履歴」から選ぶとエラーになります。
[ファイル]メニューのファイル履歴からではなく、桐ファイルパレットなどを利用して、一度目的のファイルを開いてください。
そうすれば次回からファイル履歴から開くことができるようになります。
6. |
桐をインストールする途中で「転送中にエラーが発生しました」というエラーメッセージが出て、インストールできません。 |
以下の方法をお試しください。
●インストールをハードディスクから行う
「桐のCD-ROM」または「CD-ROMドライブ」に何らかのトラブルがあり、正常にファイルが読めない可能性があります。 それを確認するために、一度ハードディスクにインストールプログラムをコピーし、ハードディスクから桐をインストールしてください。
【手順】
●アンチウィルスソフトの常駐監視機能を一時的に解除する
通常、アンチウィルスソフトは、ソフトウェアのインストールやファイルのコピーなどを常時監視しています。 この監視行為が原因となって正常にインストールできない場合があります。「常駐監視機能」を一時的に停止/解除してから、桐をインストールしてください。
【手順】
●Windowsの作業フォルダを整理する
Windowsの作業フォルダの内容を削除することで改善する場合があります。
削除後、Windowsを再起動してから桐をインストールしてださい。
なお、削除方法に関しては、「質問と回答-エラー関連(1)」を参照してください。
7. |
他のパソコンで使っていた外付けハードディスクを、新しいパソコンに接続して桐のファイルを開くと「ファイルにアクセスできません」というエラーメッセージが出ます。 |
NTFSフォーマットした外付けハードディスクは、Windowsが自動的に「セキュリティ設定」を施します。
このため、そのハードディスクを他のパソコンで使用すると、書き込みなどに関する「セキュリティ制限」がかかり、アクセスエラーとなります。
この現象の回避方法は以下を参照してください。
●回避方法-1
外付けハードディスクに保存したファイルを、新しいパソコンの「内蔵ハードディスク」にコピーする
●回避方法-2
外付けハードディスクのセキュリティ設定を変更する
【注意】
セキュリティ設定の変更は、お客様の責任において行ってください。
弊社は、直接または間接に生じる一切の損害について責任を負いません。
【変更手順】
※「Windows 7」、「Windows Vista」をご利用の場合 プロパティ画面で「Users」を選んだ後、[編集]ボタンをクリックします。 ![]() ![]() [ユーザー アカウント制御]画面が表示された場合は、「管理者アカウントのパスワード」を入力します。 ![]() ![]() [アクセス許可]画面で、もう一度[グループ名またはユーザー名]の中にある「Users」を選びます。 ![]() |