桐では消費税関連のデータ処理をサポートするために次のような機能を提供しています。
このページでは、上記サポート機能の概要を説明します。
消費税制度およびインボイス制度については、国税庁および税理士など専門家が発信している情報をご確認ください。
『#消費税率』関数は、消費税計算を行う日時と税区分に対応する消費税率を求める機能を提供します。
『#消費税率』関数を使う事によって、税率変更のたびに、表、レポート、フォーム、一括などを修正する必要がなくなります。
[販売価格]に対応する標準税率、軽減税率を求める場合を考えてみましょう。一番シンプルな計算式は以下の様になります。
標準税率での消費税額 | 軽減税率での消費税額 |
---|---|
[販売価格]× 0.1 | [販売価格]× 0.08 |
しかし計算式に税率(0.1や0.08)を直接書いてしまうと、税率が変わった時に定義をすべて見直して修正することになります。また、過去の販売データ等をその時点の税率で計算することには対応できません。
そこで、税率変更のたびに定義を変えたくない、指定日時での消費税額を計算したいという要望を実現する手段として『#消費税率』関数を提供しています。『#消費税率』関数をつかうと消費税額を求める計算式は以下のようになります。
標準税率での消費税額 | 軽減税率での消費税額 |
---|---|
[販売価格]× #消費税率( 1, [販売日] ) | [販売価格]× #消費税率( 1, [販売日], 100 ) |
『#消費税率』関数を使う事で、消費税計算に関するメンテナンスコストを下げ、また処理に柔軟性を持たせることが可能になります。
『#消費税率』関数の詳しい説明は オンラインヘルプ をご参照ください。
インボイスの発行に必要な事業者登録番号を、組み込み変数を通じて桐の全機能から参照できるようにしています。 ※桐s ビルド#3156以降で対応
環境設定で事業者登録番号を設定すると、桐の起動時に『&事業者登録番号』組み込み変数に指定した値が格納されます。
組み込み変数なのでお客様が変数宣言や値の設定をする必要がありません。また桐のすべての機能から参照することができます。
たとえばインボイス対応の請求書(適格請求書)のレポート定義では、自社の事業者登録番号を直接書くのではなく『&事業者登録番号』組み込み変数を埋め込んでおくことで作成・確認の手間を省き、メンテナンスコストを下げることができます。
さらに「桐s」では、インボイス制度に対応した定型の市販帳票用紙への印刷をサポートするために、「&事業者登録番号」を組み込んだレポートテンプレートを提供しています。 対応テンプレート一覧については オンラインヘルプ をご参照ください。
『#消費税率』関数を使用した消費税計算のサンプルデータをご用意しています。
上記ビルド番号以前の桐をご利用の場合は、桐アカウントサービス から「更新プログラム」をダウンロードして適用してください。
インストール後、以下の場所に自己解凍型プログラム(.exe)が保存されていますので、解凍してご利用ください。
消費税計算に関するサンプルデータは、[桐サンプルデータ]フォルダ内にある[インボイス対応]フォルダにあります。
種類 | ファイル名 | 概要 |
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レポート | 月末締め請求書1.rpx | 月末締め請求書の作成例です。 |
月末締め請求書2.rpx |
軽減税率の商品を含む、月末締め請求書の作成例です。 明細は、税率ごとにまとめて印刷します。 |
|
20日締め請求書1.rpx | 20日締め請求書の作成例です。 | |
20日締め請求書2.rpx |
軽減税率の商品を含む、20日締め請求書の作成例です。 明細は、税率ごとにまとめて印刷します。 |
|
20日締め請求書3.rpx |
軽減税率の商品を含む、20日締め請求書の作成例です。 税率ごとの対象額を、フッタにまとめて印刷します。 |
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見積書.rpx | 軽減税率に対応した見積書の作成例です。 | |
表 | 商品.tbx | 商品を登録する表のサンプルです。 |
得意先.tbx | 得意先を登録する表のサンプルです。 | |
売上.tbx |
販売データを登録する表のサンプルです。 登録してある並べ替え条件は、行集計やレポート印刷で使用します。 |
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見積書.tbx | 見積データを登録する表のサンプルです。 |